「ジェロンテクノロジー」とは、超高齢社會?人口減少社會において新たに生じた諸問題を多分野の総合的な學問によって解決することを目指した分野橫斷型技術です。本學はこの研究対象をさらに拡大して捉え、高齢者をはじめ多世代の誰もが快適で豊かな生活を営む共生社會の実現に寄與する「共生工學」として発展させ、異分野の専門家と連攜して、さまざまな課題に挑戦できる能力を持つ人材の育成と研究開発を目指します。

長澤 泰 工學院大學 総合研究所
共生工學(ジェロンテクノロジー)研究センター長
東京大學建築學科卒、北ロンドン工科大學大學院修了。
蘆原義信建築設計研究所、厚生省病院管理研究所、東京大學工學部助教授?教授、工學院大學教授?工學部長?建築學部長?副學長?理事を経て名譽教授?特任教授。
東京?學名譽教授。専?は建築計畫學。特に、保健?醫療?福祉などヘルスケア関係の建築計畫?設計?コンサルティング。
工學博士?一級建築士?インテリアプランナー。

共生工學研究発進の背景

理工學系大學の中でも特色ある取り組みとしてスタート

日本は、世界に例を見ない超高齢社會を迎えており、どの國も経験したことのない深刻な事態への直面が予想されています。今後、高齢者をはじめ、多世代の誰もが快適で豊かな生活を営める社會の実現に向けて「共生工學:ジェロンテクノロジー」に関する研究?教育が急務です。ジェロンテクノロジーは超スマート社會(Society5.0)の実現を目指して、スマートシティ(Smart City)構築に寄與します。これは、世界中で進行中のIoT(Internet of Things)などの先端技術を用いて、社會?個人生活のインフラストラクチャ—とサービスを効率的に管理?運営し、生活の質を高めながらも環境に適合して継続的な経済発展を目的とした新しい都市です。

工學院大學のジェロンテクノロジーへの取り組みは、このたび施行された大學設置基準および大學院設置基準の改正に見られるように、工學系教育における「學科ごとの縦割り構造の抜本的見直し」「學士?修士の6年一貫制など教育年限の柔軟化」そして「主たる専門に加えた副専門分野の修得」などを、社會的ニーズの高い分野に適用するものです。このように、ジェロンテクノロジーをキーワードとした學部?學科橫斷型教育は、日本と世界の社會情勢と社會的ニーズ國が求めるこれからの工學系教育の在り方に合致しており、理工學系大學の中でも特色ある取り組みとして推進します。

育成する人材

工學に関する幅広い領域を専門分野として持つ利點を活かし、いち早くジェロンテクノロジーに関する研究開発を推進して、超高齢社會において直面するさまざまな課題の解決を図るとともに、學部?學科橫斷型教育を通して異分野の専門家と連攜して多様な課題に挑戦できる能力を持つ人材を育成します。

多彩な特任教授陣

トマス?ボック ミュンヘン工科大學主任教授
工學博士
ミュンヘン工科大學主任教授。35年に亙り、建設の自動化とロボット活用の研究に従事。シュトゥットガルト大學建築學部卒、イリノイ工科大學修士修了、東京大學で博士の學位取得。イラン、ドイツ、スペインにおいてモデュラーシステム建築のデザインとプレファブの建設現場の監理に攜わる
秋山 正子 マギーズ東京 センター長 がん経験者と家族?友人が気軽に訪れ話せる英國生まれのマギーズセンター日本第1號、マギーズ東京センター長。2019年フローレンスナイチンゲール記章授與。聖路加看護大學卒。2011年地域住民が安心して集い共生社會への橋渡しになる場「暮らしの保健室」を開設した在宅看護の専門家。
河田 將吾 チームラボアーキテクツ代表 デジタルテクノロジー、アート、生物學、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団チームラボアーキテクツの代表。チームラボプラネッツ(豊洲)、チームラボボーダレス(お臺場)のほか、DMMオフィス(動物が住まうオフィス)などを手掛ける。

プログラムについて

さまざまな社會問題に挑戦できる能力を持つ人材の育成を目指す

現在ある全4學部(先進工學部?工學部?建築學部?情報學部)の知を集結し、「共生工學:ジェロンテクノロジー」をキーワードに學部?學科橫斷型の教育研究を推進します。各學部の特色を活かして、複數分野にまたがる多様な課題の解決を目指します。

総合研究所に共生工學研究センター : Gerontechnology Research Center (GTeRC) を組織し、橫斷型教育研究プログラムを運営します。共生工學研究センターでは、産學連攜?大學コンソーシアム連攜までも視野に入れた學部?學科橫斷型教育?研究體制を創生し、共生工學研究センターが主導してジェロンテクノロジーに関する調査?研究?実験?開発などを行い、本プログラムを稼働させます。

プログラムには、座學を中心とする講義だけでなく、國內外でのPBL型実務授業を含めた、現場実習の導入を推進します。対象者(障がい者や高齢者)はもちろん、NPOや社會福祉法人などとも連攜し、學生が現場で自ら課題を考えることができる環境を用意します。そして異分野の専門家と連攜して、さまざまな社會問題に挑戦できる能力を持つ人材の育成を目指します。

プログラムでは、広範な知識すべての理解を求めることはしません。さまざまな課題が発生している現場を體験することによって関係する分野の多様さを認識した上で、「何が問題か」を発見し、「どのような方法や手段で解決できるか」を考え得る「人間力」を備えた人材を育てます。

各學部が既存の履修科目からプログラムに適した科目を提示(聴講許可)し、橫斷型教育プログラムを構成します。學生は、學修テーマ?カテゴリーから履修科目を自由に選択?受講し、プログラム毎に指定された學修成果を積み上げます。そして、その到達度に応じて、ジェロンテクノロジストとしての修了証(CertificateやDiplomaなど)が授與されます。

高齢者を対象とするマーケットは今後巨大化し、ジェロンテクノロジーに関する知識?技術への社會的ニーズは、ますます高まります。多分野の研究者が連攜し、人間の加齢?共生に対する工學的?科學的サポート技術を研究?開発するとともに、これからの社會で活躍し得るジェロンテクノロジストを育成することを通して社會に貢獻します。

學部?學科橫斷型教育(Gerontechnology Research Program)

 

各學部から履修可能な科目(抜粋)

先進工學部 ケミカルバイオロジー / 食品化學 / 醫用機器 / 公衆衛生學 / 薬品分析化學 / メディカルエンジニアリング
工學部 社會と技術者の倫理 / メカトロニクス基礎演習 / デザイン工學 / バイオメカニクス / ロボットの知能 / 福祉?介護システム
建築學部 都市デザイン / 災害危機管理 / ケアと住環境 / 都市空間デザイン論 / 醫療施設計畫 / 福祉施設計畫
情報學部 ユビキタス概論 / 音情報処理 / 福祉情報學 / インターフェース論 / 人體機能論 / 情報とイノベーション

産學/大學コンソーシアム連攜

産學連攜?大學コンソーシアム連攜による教育?研究の推進

 

問い合わせ

工學院大學 総合研究所 共生工學研究センター
E-mail :gtr@sc.kogakuin.ac.jp
TEL :03-3340-0939

産學連攜活動について

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